人物(息子と私)のアクリル画です。
新生児の頃の写真(夫が撮ったもの)を元に描きました。
妊婦の間に受講していた山田博之イラストレーション講座(通称・山田塾)。
そこで習ったことは、「フツーのものをフツーに描くこと、それが長く続けられるプロのコツ」でした。
言葉にすると、とてもシンプルなことですが、実践するとなると、とても難しい。
自分の絵と向き合うのは、自分自身の内側に向き合う作業が必要になります。
自分の手癖は、体臭のようなもの。
自分自身では、到底、好きになれない部分。
それこそが個性であり、作家性、自分の作品の「匂い」。
「すっぴんの自分」を、さらけだすこと。
いろんなコンプレックスがじゃまをして、筆が進まずにいたのを、
山田さんに何度も励まされては、ヨロヨロしながら描いていました(苦笑)。
子どもを産んで、育てているうちに発見したことのひとつ。
何処まで行っても、自分自身からは逃げられなんだな、ということ。
…息子、完全に私と同じ顔なのです!
自分の外見はコンプレックスだらけで、とても好きにはなれませんが、
自分の息子は可愛いです。
幼少期にそっくりの息子を日々ながめながら、
自分が好きだろうが嫌いだろうが、
これが私自身なんだな、と思いながら毎日を過ごしています。
イラストレーションのこと、自分自身のこと、生活のこと…と、
不思議とリンクしたように感じます。